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「多くの保険会社で不払い問題がありました。
その不祥事が、採用に際しての基本的な姿勢を考えるきっかけになったのです」と真摯に答えてくれた。
「お客様に安心していただくための、損害保険という商品を扱っている会社が、このような不祥事を起こすのは本来あってはならない話。
そう考えた時に、採用ではどうだろう、と自問し、もっときちんと学生と向き合い、素の状態の自社を理解してもらわなければ」と考えたのだそうだ。
その方針に則って、MS海上火災保険では、現場の社員と学生が直接顔を合わせることを大切にしている。
会社説明のセミナーでは、一方的な、単なる学生向けプロモーションを行うのではなく、社員と会話を交わせる時間をできるだけ長くしている、ということだ。
対応する社員の側の負担は相当あるはず。
しかし「これが新卒採用をするにあたっての当社の姿勢です」とはっきりと答えた。
そのつもりになれば、学生がセミナーに参加するチャンスは最大7回も設定されている。
そして人事部が採用にかかわる社員に徹底していることは、学生と接する際に会社紹介の「マニュアル」をそのまま語らない、ということである。
自分の言葉で自分の仕事の現場をありのままに伝える。
地道で泥臭い仕事が、じつは多くあることをリアルに伝えている、というのだ。
耳に心地よい話だけを学生に語って、会社を好きになってもらうのではなく、社員の生の声から、どんな覚悟で仕事に取り組んでいるのかを理解してもらう。
また、同じ業界でも会社の性格は違う。
それを確認してほしいので、是非、同じ業界の違う企業にも足を運ぶことを勧めているという。
学生と真剣に向き合うというのは、こういうことなのだ。
企業としては「自発的に、そしてまじめに取り組み、やり遂げる。
協調性がある。
そういう人間集団ですね」とのこと。
そして「そういう人材だけではなく、新しいことを創造していこうとする人材、アグレッシブにチャレンジする情熱的な人材も、必要だと思っています」。
ほかに何を評価するかと尋ねてみれば、「あこがれだけではなく、論理的な理由を持って、現実的に当社を選択してくれた点」だという。
具体的な例をあげてもらった。
「ロケットの打ち上げや、石油の採掘など、何か大きな行動を起こす時に、保険というものは必ず必要になる。
そういう大きな規模のプロジェクトにあこがれて入社を希望する気持ちはわかりますが、華やかに見える仕事にも、必ず地道な仕事がともないます。
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